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受発注者で求める情報は異なる
大前 延夫(70、建設コンサルタント会社)

 人手不足だからだろうか。最近の技術者は仕事が多岐にわたるうえ、負担が増しているように感じる。

 例えば、i-Constructionの取り組みだ。建設業の生産性向上を目的に導入して5年になるものの、技術者の業務軽減にあまりつながっていないように思う。

 発注者と施工者とで、求める情報が異なるからなのかもしれない。同じ工事の同じ工程であっても、発注者は出来形など施工結果を確認できる情報を欲しがる。一方、施工者は地盤の状態など次の工程に進むための情報を求める。

 しかし、現状のi-Constructionでは、施工者が意思決定を下すために必要な情報は必ずしも容易に手に入らない。欲しい情報を得るには、一手間も二手間も掛かる。

 i-Constructionはこうした施工者の意見を取り入れて少しずつ改良されているが、まだまだ工夫の余地があるように感じる。入力された多くのデータを、発注者と施工者がそれぞれ求める情報に簡単に加工できる仕組みを作れないものだろうか。

 生産性向上による業務軽減は、建設業が持続的に発展するための礎だと考えている。