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マニフェストの偽造も発覚

 堺市で生じた上水道工事の不正は、改良土だけでは収束しなかった。伝票偽装のあった15件の工事では、新たに産業廃棄物管理票(マニフェスト)の偽造の疑いが浮上。堺市が調査に着手したところ、今重興産(堺市)が施工した1件で実際に偽造が判明している。

 管敷設工事では道路を掘削する際に、アスファルトがら、廃路盤材、コンクリートがらといった廃材が発生する。施工者は収集運搬事業者にこれらの産廃の運搬を、処分事業者に処分をそれぞれ委託する。前田道路は廃材の処分事業者でもあった。

 施工者は処分対象の廃材の種類や数量などを記入したマニフェストを運搬と処分を担った各者と共有し、写しを発注者の堺市に提出する。偽造のあった1件では市が持っていた写しと前田道路のマニフェストの内容が一致せず、特に廃路盤材は処分量が排出量を大幅に下回っていた。

 市はマニフェストの偽造で廃材のトラックへの過積載や不法投棄の疑いがあるとみて、調査を続けている。今重興産は、偽造したのは収集運搬事業者だと主張しており、市は同事業者を直接ヒアリングして真相を究明する方針だ。

 偽造があった工事で、廃材の収集運搬を請け負った事業者は計4者。今重興産はそのうち1者を名指しで偽造の当事者と見なすが、堺市は4者全てを調べるという。偽造の当事者を特定できれば、その事業者が関わったほかの水道工事も調査する。