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 2022年5月、三重県四日市市の笹川環状1号線で分断していた2つの公園をつなぐ横断歩道橋が架かった。「笹川パークブリッジ」だ。らせん状の斜路付き階段を2周回って上り下りする。その形状から地元の子どもたちからは、“ぐるぐる階段”という愛称で親しまれている(資料1)。

資料1■ 2022年5月に供用開始した「笹川パークブリッジ」。津市にあった「江戸橋横断歩道橋」を撤去して、三重県四日市市に移設した(写真:生田 将人)
資料1■ 2022年5月に供用開始した「笹川パークブリッジ」。津市にあった「江戸橋横断歩道橋」を撤去して、三重県四日市市に移設した(写真:生田 将人)
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 歩道橋を通学路に利用している児童が通う四日市市立笹川小学校の奥山充人校長は、次のように話す。

 「笹川地区にこれまで歩道橋がなかったため、みな喜んでいる。段差が低く使いやすいようだ。子どもたちは、『ぐるぐる階段から行こか』などと声をかけ合っている」(資料2

資料2■ 橋長36.8m、支間長35.2m、有効幅員2.25mの鋼単純鋼床版箱桁橋。各寸法や構造形式は移設前と変わらない(写真:生田 将人)
資料2■ 橋長36.8m、支間長35.2m、有効幅員2.25mの鋼単純鋼床版箱桁橋。各寸法や構造形式は移設前と変わらない(写真:生田 将人)
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 実はこの橋、津市の国道23号に架かっていた江戸橋横断歩道橋を移設したもので、ほぼそのまま再利用している。歩道橋を別の場所で供用するケースは全国でも珍しい。

 笹川小学校は近隣の2つの小学校の統合に伴って、19年に開校したばかり。児童は笹川環状1号線を横断して登下校する必要が生じるため、開校前の17年には市に歩道橋を設置する要望が出された(資料3)。

資料3■ 架設前の笹川環状1号線(写真:宇野重工)
資料3■ 架設前の笹川環状1号線(写真:宇野重工)
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 「笹川環状1号線は4車線道路で横断距離が長く、交通量も多い。県の環状1号線の延伸事業で、さらなる交通増が予測され、早期の安全対策が求められていた」(四日市市都市整備部道路建設課の黒石大智氏)

 歩道橋の再利用のきっかけは、タイミングが合ったためだ。津市にある江戸橋横断歩道橋の撤去に先立ち、歩道橋のリサイクルなどを前提に、国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所が県や周辺管内の市に再利用の意向を照会。17年7月に手を挙げたのが四日市市だった。