利根川に樋管を新設する工事の成績評定で84点と好成績を収めたのが、千葉県銚子市に本社を置く岡田土建だ。
狭い作業ヤード、供用中の排水路を切り回しながらの施工、河川利用者への対応といった難しい施工条件を効果的な仮設によって克服し、効率的かつ安全に工事を完遂したことが高評価に結びついた(資料1)。
発注者の国土交通省関東地方整備局は、施工の段取りをCIMモデルによるシミュレーションで検討・確認する取り組みや、構造物の細部まで丁寧に施工する誠実な姿勢なども評価した。
現場は利根川下流の右岸にある堤防未整備の延長約40mの区間だ。工事ではまず、幅1.5m、高さ1.4mの箱形の樋管を、川表側と川裏側を結ぶよう延長26.1mにわたって建設。続いて、盛り土による築堤を行い、水門や樋門上屋、管理橋、河川利用者用の坂路などを整備した(資料2)。