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今金北地区上稲穂西工区区画整理工事(北海道)
発注者:国土交通省北海道開発局函館開発建設部
受注者:斉藤建設

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 農作業の効率化に向けて、農地を再整備する工事だ。不整形な農地を整形して拡大したうえで、客土や用水路・排水路の構築、農道の整備などを行った(写真12図1)。

写真1■ 施工の様子。工事遅延のリスクを想定し、工期短縮のためにマシンコントロール機能を搭載した建機などを多数使ってICT施工を展開した(写真:斉藤建設)
写真1■ 施工の様子。工事遅延のリスクを想定し、工期短縮のためにマシンコントロール機能を搭載した建機などを多数使ってICT施工を展開した(写真:斉藤建設)
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写真2■ 赤線で囲んだ範囲を整地するとともに、農道や用水路、排水路、農道などを整備し、既存の農地を拡張した(写真:斉藤建設)
写真2■ 赤線で囲んだ範囲を整地するとともに、農道や用水路、排水路、農道などを整備し、既存の農地を拡張した(写真:斉藤建設)
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図1■ 農道や用水路なども整備
図1■ 農道や用水路なども整備
実施した主な工種。斉藤建設の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 工期は2018年4月から19年1月までだが、営農開始を19年春と想定していたので、降雪の影響を考慮すれば18年秋までに工事を終える必要があった。しかし、現場は軟弱な泥炭地で、実施工種は多岐にわたる。気象条件などによっては、工程が遅れるリスクもあった。

 こうした課題に対して、ICT(情報通信技術)を柱とした取り組みを実践したのが斉藤建設(北海道函館市)だ。1カ月の工期短縮を実現し、発注者の国土交通省北海道開発局函館開発建設部から高い評価を受けた。

 発注担当者の目に留まったのは、多数のマシンコントロール(MC)建機を同時に稼働させるなどして施工の効率化を図った点だ。さらに、3次元測量や3次元データ設計などを活用するi-Constructionを積極的に導入した点も大きなインパクトを残した。成績評定は81点に達した。

 現場は泥炭地なので、雨でぬかるめば建機の稼働効率が低下する。着工時に主任監督員を務めていた北海道開発局農業調査課の山下和俊事業調査専門官(当時は同局函館農業事務所第2工事課課長)は、降雨日が多い場合に工事が遅れる恐れがあることを不安視していた。