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御影地区石山頭首工災害復旧工事(北海道)
発注者:国土交通省北海道開発局帯広開発建設部
受注者:高堂建設

 2016年8月の台風10号で被災した頭首工(農業用取水施設)を復旧する工事だ。対象は、北海道清水町を流れる十勝川水系小林川に設置された石山頭首工。流下してきた土砂や巨石などで損壊した施設を造り直した(写真1図1)。

写真1■ 完成した石山頭首工。2016年8月の台風10号などで被災した旧施設を解体して造り直した(写真:高堂建設)
写真1■ 完成した石山頭首工。2016年8月の台風10号などで被災した旧施設を解体して造り直した(写真:高堂建設)
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被災時の現場。旧・石山頭首工は流れ込んだ大量の土砂や巨石によって損壊した(写真:国土交通省北海道開発局)
被災時の現場。旧・石山頭首工は流れ込んだ大量の土砂や巨石によって損壊した(写真:国土交通省北海道開発局)
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図1■ 十勝川水系小林川の農業用取水施設を復旧
図1■ 十勝川水系小林川の農業用取水施設を復旧
石山頭首工の平面図(資料:高堂建設)
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 工事の実施に当たって、発注者の国土交通省北海道開発局帯広開発建設部は以下の2点を懸念していた。

 1点目は資材の確保。現場周辺では他の復旧工事が進んでおり、資材の手配に手間取る恐れがあった。もう1点は厳しい現場環境だ。流出物が堆積し、地盤や河道が不安定なので、通常の現場とは勝手が違う。2次災害の恐れもあり、工程遅延のリスクが高かった。

 施工者の高堂建設(北海道帯広市)はこうした状況に臨機応変に対処した。例えば、資材不足を見越して、受注が決まる前から供給者と交渉。一筋縄ではいかない現場に対しては都度、積極的に設計変更を提案し、事故リスクの低減や作業の効率化に努めた。

 その結果、工事は工期内に無事故で完了。同社は成績評定で82点を獲得した他、監理技術者と現場代理人を兼任した同社土木部の杉本浩司課長は、優良技術者として17年度の局長表彰を受けた。