JR渋谷駅の埼京線プラットホームを北に350m移設して、山手線ホームの横に並べる。初弾となる線路切り替え工事が2018年5月に実施された。前編で取り上げた南工区と同時並行で進んだのが、北工区の架道橋架け替え工事だ。
前編は7月23日号「線路もホームも1m超かさ上げ」に掲載
列車を止めた45時間連続工事に密着
JR渋谷駅の埼京線プラットホームを北に350m移設して、山手線ホームの横に並べる。初弾となる線路切り替え工事が2018年5月に実施された。前編で取り上げた南工区と同時並行で進んだのが、北工区の架道橋架け替え工事だ。
前編は7月23日号「線路もホームも1m超かさ上げ」に掲載
北工区・新桁運搬
5月26日午前2時20分ごろ、東京都渋谷区にある工事用ヤードから隣接するJR山手線の線路に向かって、長さ約30m、幅約4.8m、重さ約100tの鋼桁が静かに動き出した。目指す先は、南に230mほど離れた宮益架道橋だ。
北工区・既設桁撤去
宮益架道橋が架かる旧大山街道は、線路切り替え工事の間、2回に分けて通行止めにした。1回目は5月25日午後10時から翌26日午前10時までの12時間。この間に、JR埼京線上り側の架道橋を撤去した。
北工区・新桁架設
新しい桁の架設はまず、埼京線下りの既設架道橋の上から上り線に向かって桁を水平に横取りし、平面で反時計回りに約4.5度回転。続いて、最大2.7m降下させた。一連の作業は、両端の橋台前面に設けた2基の降下装置で実施した。