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アラミド繊維、高強度鋼繊維補強コンクリート、軽量ウエブパネル――。これらの素材や構造技術を組み合わせた、究極のメンテナンスフリーの橋が高速道路で本設採用された。初期コストは同規模のPC橋の1.5倍かかるが、30~40年後にライフサイクルコストの逆転を見込む。

30~40年でライフサイクルコストは逆転

 「劣化要因が一切ない。半永久的に使い続けられるだろう」。徳島県阿波市にある徳島自動車道の4車線化事業で建設中の別埜谷(べっそたに)橋について、三井住友建設技術本部の永元直樹第一構造技術部長はこう胸を張る(写真12)。

写真1■ 台車に載せたDura-Bridgeのフルプレキャストセグメントを支保工上でスライドさせて並べる。標準セグメントの重量は20t。左奥のセグメントは偏向部(写真:大村 拓也)
写真1■ 台車に載せたDura-Bridgeのフルプレキャストセグメントを支保工上でスライドさせて並べる。標準セグメントの重量は20t。左奥のセグメントは偏向部(写真:大村 拓也)
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写真2■ 1994年に開通した徳島道を4車線化する。Dura-Bridgeを高速道路の本線で初適用するため、単径間の短い橋を選んだ。橋長27.5m(写真:大村 拓也)
写真2■ 1994年に開通した徳島道を4車線化する。Dura-Bridgeを高速道路の本線で初適用するため、単径間の短い橋を選んだ。橋長27.5m(写真:大村 拓也)
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 2010年から西日本高速道路会社と三井住友建設が共同研究している超高耐久橋梁「Dura-Bridge」を本設で初採用した橋となる。従来のコンクリート橋において、腐食・劣化の原因だった鉄筋やPC(プレストレスト・コンクリート)鋼材を全て排除。鋼繊維補強コンクリートやアラミド繊維を樹脂で固めたアラミド繊維強化プラスチック(AFRP)ロッドの緊張材を全面的に取り入れた。

 永元部長は「鋼繊維はコンクリートの中で“浮いた”状態だ。鉄筋のように腐食電流が流れないので、コンクリート内部で腐食することはない」と説明する。100年以上にわたって、しかも大掛かりなメンテナンスなしで使い続けられる。

 「今回の施工で工事費を精査するとともに、供用後は橋の状態をモニタリングし、今後の計画に生かしたい」。別埜谷橋の発注者である西日本高速道路徳島工事事務所の浦啓之所長はこう意気込む。