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23. 建設キャリアアップシステム
4月始動の技能者データベース

 建設技能者の就業履歴や保有資格、社会保険加入状況などの情報を蓄積するデータベース「建設キャリアアップシステム」が、2019年4月から運用を本格的に始める。初年度に100万人、おおむね5年間で約330万人に上る全技能者の登録を目指す。

 このシステムは、様々な現場を渡り歩くことが多い技能者の経験や能力を業界統一ルールに基づいて継続的に把握する仕組み。高い技能や豊富な経験を持つ技能者ほど良い処遇を受けられるようにして、担い手の確保と育成につなげる(図3)。

図3 ■ 建設キャリアアップシステムの概要
図3 ■ 建設キャリアアップシステムの概要
建設業振興基金の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 システムに登録した技能者には、ICカードを配布。元請け会社が現場に設置したカードリーダーなどで、現場に入る技能者のICカードを読み取り、就業履歴を蓄積していく。

 4月からの本運用に先立ち、1月から特定の現場で試験的に運用を始める。現場のトラブルを検証し、システムを改善するのが狙いだ。大手や準大手の建設会社などが開設した24現場で、3月まで限定運用を行う。

技能者と専門工事会社の能力評価も

 建設キャリアアップシステムと連動して、技能者の能力評価制度と専門工事会社の施工能力評価制度も、19年度中に運用を始める。

 技能者の能力評価制度は、システムに蓄積された就業日数や保有資格などの情報を活用。それらの情報を基に、見習い技能者から登録基幹技能者まで4段階にレベル分けする。

 専門工事会社の施工能力評価制度は、全業種を対象とする共通項目と、業種ごとに設定する選択項目の情報を基に、各社を評価する仕組み。

 このうち共通項目は、建設業許可などの「基礎情報」、技能者数などの「施工能力」、社会保険加入状況などの「コンプライアンス」の3つで構成。「施工能力」では、技能者の能力評価制度を活用し、各レベルの技能者の人数によって評価する。