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全ての打ち継ぎ目を打音検査

 甲府河川国道事務所は、緊急点検やその後の第2回点検で見つけた浮きを全てたたき落とした。加えて、将来剥落の恐れがあると判断した箇所をはつり落としている。これまでに落としたコンクリート片の総重量は約158kgに上る。

 今後は、打ち継ぎ目のひび割れを防ぐため、検証結果を踏まえてまとめた注意事項を同事務所が管理する構造物の施工と点検に生かす。

 施工では、台形の打ち継ぎ目を採用する際の確認方法や、施工方法の取り扱いを周知する。例えば脱型前の養生時間は、コンクリート全体の強度だけでなく、温度や湿度による打ち継ぎ目への長期的な影響も考慮して検討する。

 点検では、施工者が臨場して全ての打ち継ぎ目を打音検査する。醍醐山トンネルのように初回点検が供用開始の直前でない場合は、供用前に第2回点検を実施。打ち継ぎ目沿いのたたき落とせない浮きは、原則としてIIaまたはIIIと判定とするといった対応も視野に入れる。

 松澤副所長は、「打ち継ぎ目は覆工コンクリートに必ず生じる構造だ。今回の事象で多角的に調査した結果は、この事務所に限らず全国で管理に生かせる」と話している。