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 現場管理の新たな資格「技士補」が2021年度に創設される。それに伴い、1級土木施工管理技士などの現行の技術検定制度は、20年度が最後になる(図1)。

図1■ 1次検定に受かれば技士補に
図1■ 1次検定に受かれば技士補に
監理技術者の兼任を可能にするには、1級技士補を現場に専任で配置する必要がある。国土交通省の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 技士補とは、従来の技術検定のうち、主に学科試験に相当する「1次検定」に合格した技術者が得られる資格だ。技士の資格に対応して1級と2級に分かれる。

 技士補は、監理技術者を補佐して現場を切り盛りする役目を担う。1級技士補が専任で常駐する場合、監理技術者が2つの現場を兼任できる。

 技士補の登場で、技術検定の仕組みが変わる。技士補は現場管理を担う資格なので、1次検定では実務能力も試される見込みだ。従来、学科試験と実地試験の両方の合格者だけが技士になれたので、学科試験では専門知識が中心に問われていた。

 受験要件も見直す。2級技士の資格を得れば、その翌年度に1級技士補の取得に挑めるようになる。例えば、高校で土木を学んだ後に建設会社で実務経験を積んだ技術者は、最短で入社5年目に1級土木施工管理の技士補を取得できる。

 これまで、高卒の技術者が2級技士の資格を取得後に1級技士の試験を受験するには、さらに3年以上の実務経験が必要だった。有資格者の立場で現場管理を主導できるようになるまでに長い下積み期間が求められ、若手技術者の建設業界への定着を妨げる一因となっていた。

 国土交通省は、20年度内に技士補の正式な呼称や受験要件などを政令として取りまとめる。