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 土木分野における3次元データの国際標準「IFC5」が2020年度に制定される。国土交通省はIFC5に即座に対応できるよう国内規格の検討を開始。IFC5の制定を見越して、20年3月には「3次元データ利活用方針」を3年ぶりに改定する。改定は、19年11月の制定以来初めて。

 国交省は、3次元データを活用して建設生産の効率化を図るBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)/CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を推進。25年度までに全直轄事業で原則適用する方針だ。

 新たな3次元データ利活用方針では、BIM/CIMの運用拡大に向け、中長期的な目標とロードマップを示す。各段階での国交省の具体的な取り組みを分かりやすくする。

 例えば、3次元モデルの設計照査。国交省は19年5月、「BIM/CIM設計照査シートの運用ガイドライン」を制定。BIM/CIMの取り組みが最も進んでいる橋梁(鋼橋とコンクリート橋)の詳細設計を対象に、3次元モデルの照査手法を示した(図1)。20年度には、この対象を他工種へ広げる。

図1■ 3次元モデルの設計照査は3段階でチェック
図1■ 3次元モデルの設計照査は3段階でチェック
「3DA」は3次元形状に寸法などを加えたもの。国土交通省の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 「CIM導入ガイドライン」も、20年度末までに抜本改定する予定だ。構成を見直し、対象事業を増やす。17年3月制定の同ガイドラインは、過去2回の改定で対象を徐々に拡大。現在は、国交省が所管する橋梁やダムなどに適用している(図2)。

図2■ 2025年度までに国所管施設をほぼ網羅
図2■ 2025年度までに国所管施設をほぼ網羅
国土交通省が所管する主なインフラ。赤字はCIM導入ガイドラインでCIMモデル作成の対象としている施設。青字は類似施設で準用の可能性が高い施設。国交省の資料を基に日経コンストラクションが作成
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