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建設分野で急激に活躍の場を広げるドローンは2020年、インフラ構造物の点検分野で導入が加速しそうだ(図1)。
図1■ インフラ点検分野では規制緩和やマニュアルの充実で活用が進む
下水道管:日水コンなどは2020年度に管路内を走るドローンの実用化を目指す(写真:日水コン)
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河川:国土交通省関東地方整備局は全国の地整に先駆けて河川管理にレーザースキャナーを搭載したドローンを導入(写真:日経コンストラクション)
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鉄塔など:NTT西日本が立ち上げたジャパン・インフラ・ウェイマークはマレーシアのドローン点検企業と提携。NTTドコモやソフトバンクなどもドローンサービス事業を本格化する(写真:日経コンストラクション)
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砂防施設:砂防施設において、ドローンによる点検マニュアルの作成に向けた実証実験が進む(写真:国土交通省雲仙復興事務所)
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道路橋:岐阜県各務原市は岐阜大学と共同で実証実験を進めてきた(写真:岐阜大学)
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既に、道路橋の分野ではドローン活用に向けた検討が進んでいる。千葉県君津市はDアカデミー(横浜市)などと共同で、職員自らドローンを操って橋を点検する実証に着手。19年度からの定期点検に導入した。
岐阜県各務原市は17年から、市内の各務原大橋でドローンによる点検を試行してきた。内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の実装プロジェクトとして点検精度などを検証し、成果をまとめた。