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近年、記録・再生や伝送の技術の発達に伴い、映像を使う業務が増えてきた。工事現場も例外ではない。東日本大震災の復興現場では4Kカメラによる映像を駆使し、AIで重機の台数を確認するなど、新しい現場管理の手法を模索している。

 東日本大震災の復興工事で、「映像進捗管理システム」が試行されている。狙いは現場の生産性向上だ。現場の映像を分析してAI(人工知能)で重機の数をリアルタイムに把握し、計画値との差異から施工の進捗を管理する(写真1)。

写真1■ 現場の映像からAIを使って重機を自動認識している(写真・資料:映像進捗管理システム開発コンソーシアム)
写真1■ 現場の映像からAIを使って重機を自動認識している(写真・資料:映像進捗管理システム開発コンソーシアム)
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 実施者は、安藤ハザマと富士ソフト、日本マルチメディア・イクイップメント(東京都千代田区)、計測ネットサービス(東京都北区)、宮城大学の5者が組むコンソーシアムだ。内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の資金を活用した国土交通省の技術公募で採択された。

 現場は、津波が押し寄せて壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町の海沿い。計画高14.5mの防潮堤と2つの水門を構築している(写真2図1)。技術の肝となる定点カメラは、現場の両端に位置する2つの水門の上に、2基ずつ設置した。

東日本大震災で被災した後の2011年4月時点(写真:安藤ハザマ・植木組・伊藤組土建・南建設JV)
東日本大震災で被災した後の2011年4月時点(写真:安藤ハザマ・植木組・伊藤組土建・南建設JV)
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20年1月時点の空撮。2つの水門と防潮堤が建設されている(写真:安藤ハザマ・植木組・伊藤組土建・南建設JV)
20年1月時点の空撮。2つの水門と防潮堤が建設されている(写真:安藤ハザマ・植木組・伊藤組土建・南建設JV)
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写真2■ 岩手県大槌町の空撮写真。手前に見える大槌湾と2本の大槌川・小槌川とに挾まれた部分に、大槌町の中心市街地があった。
図1■ 2つの水門の上に4Kカメラを設置
図1■ 2つの水門の上に4Kカメラを設置
着色部は施工範囲(資料:安藤ハザマ・植木組・伊藤組土建・南建設JV)
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 遠くまではっきりと映り、分析などにも使えるよう、「4K」対応のカメラを採用した。現場詰め所の会議室や所長室などに設置したモニターで、現場の様子をリアルタイムで確認できる(写真3)。

写真3■ 現場の詰め所に設置しているモニター。「指示通りに施工しているのかどうかの確認のために、若い職員がよく見ている」と、安藤ハザマの木付主任は話す(写真:日経コンストラクション)
写真3■ 現場の詰め所に設置しているモニター。「指示通りに施工しているのかどうかの確認のために、若い職員がよく見ている」と、安藤ハザマの木付主任は話す(写真:日経コンストラクション)
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 「現場で今何をしているのか、危険な作業をしていないかなど、映像を見るだけで確認できるため、助かっている」。現場で施工を担う安藤ハザマ・植木組・伊藤組土建・南建設JVの野田辰馬大槌作業所長は、こう評価する。

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