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これからの職場では、新型コロナウイルスへの物理的な感染防止策も求められる。飛沫感染を防ぐハード対策として、手軽に取り組める方法を紹介する。

 建設の仕事では、どうしても人と対面しなければならない場面が出てくる。事務所や事業所に赴いて他人と接する際、当面は、新型コロナウイルスの「飛沫感染防止」の対策がなければ安心して働けない。

 行政機関における防止策として、自ら工夫するDIY(Do It Yourself)精神を発揮して話題を呼んだのが、段ボール製パーティションなどを用いた鳥取県の取り組みだ(写真1)。

写真1■ 鳥取県の庁舎内で展開される「鳥取型オフィスシステム」。平井伸治県知事が命名し、県民に積極的な対策の姿勢をアピール。写真は財政課の様子(写真:鳥取県)
写真1■ 鳥取県の庁舎内で展開される「鳥取型オフィスシステム」。平井伸治県知事が命名し、県民に積極的な対策の姿勢をアピール。写真は財政課の様子(写真:鳥取県)
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「窓」には食品用ラップフィルムを張っている(写真:鳥取県)
「窓」には食品用ラップフィルムを張っている(写真:鳥取県)
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 いち早く対策が進んだのは、平井伸治県知事の指示の下、2020年3月30日に人事企画課が庁内に大号令を発し、各職場の工夫を奨励したからだ。4月人事に伴う部署間や席の移動、物品の配置変更に際し、感染リスクの軽減策を反映させるというものだった。

 部署の事情や部屋の余裕に応じて、職員の席の間に距離を設けたり、執務机が同じ方向を向く教室形式の配置にしたり。それが無理であれば、あり合わせの段ボールや食品用ラップフィルムなどを使い、自作のパーティションで防護する。メディアに取り上げられて以降、予算をかけずに業務を継続できる「鳥取型オフィスシステム」として、県内外にアピールしてきた。

 対面の仕事が避けられない代表例が財政課だ。職員同士が組み、予算の数字の査定を相対で検証しながら進める。中身の評価を巡り、1~2時間やり合う場面もある。相手の表情の変化は重要な気づきになる。そこで、段ボール製パーティションの中央部には「窓」を設けた。

 「庁内で感染対策に当たっている保健師にアドバイスを仰ぎながら工夫してきた。コストをかけずに知恵を出し合うのが鳥取型。副次的効果として、感染防止に対する県民の意識が高まっている」(鳥取県人事企画課の前田秀樹課長)。県として補正予算を組み、市中における同様の感染防止策を支援する構えだ。