新型コロナウイルスへの対応で今まで以上に変革を迫られている建設業界。そんな業界を変えるキープレーヤーとして存在感を増しているのが、先端技術を携えたスタートアップ企業だ。注目の建設スタートアップを紹介するとともに、その将来を展望した。

特集
未来を握る建設スタートアップ
目次
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増殖する建設スタートアップ
新参者が活躍しづらいイメージが根強く残る建設産業。そんな世界にここ数年、スタートアップの参入が進んできた。建設スタートアップの動向を業界地図とともに整理する。
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AI活用で新手の安全管理
大学の研究室で生まれたAIエンジンを社会に役立てようと、大学院生がスタートアップで事業化した。画像解析とAIを組み合わせて現場の活動状況を可視化し、安全性向上や業務効率改善につなげる。
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VR活用で時空超える遠隔操作
建機の遠隔操作技術は、特殊な重機や設備、安定した通信環境などが必要で普及が進んでいない。ロボットの遠隔操作技術を開発するスタートアップが、この課題に挑んでいる。キーテクノロジーはVRとAIだ。
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野菜から礫まで空から解析
画像処理解析やGIS、AIなどを組み合わせて、ドローンで撮影した画像に含まれる情報を「見える化」する。画像処理はクラウド上で自動的に実行されるので、ユーザーの負担軽減や業務の時間短縮につながる。
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類いまれな「発明力」で社会貢献
「緩まないねじ」を生み出した発明家が立ち上げたスタートアップは、事業スタイルもユニークだ。社会や企業から受けた技術的な困り事を、常識を超えた発想で解決に導く。名付けて「発明受託」。
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クラウド活用で現場を雑務から解放
書類作成や写真整理など、現場の雑務にうんざりしていた建設技術者が、「何とかしたい」の一念で管理ソフトを自作、起業した。クラウドサービスを活用して使い勝手を向上。採用現場数は5万に及ぶ。
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コスト削減よりも省人化に期待
先端技術と臨機応変かつ迅速な対応とを強みとするスタートアップが、建設業界で大きく成長するためには、どんな技術領域が狙い目となるのか。専門家へのアンケートと取材から、建設スタートアップの未来を探る。