
連載
グリーンインフラ実践へ
目次
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大震災からの「グリーン復興」
東日本大震災では、津波で東北の沿岸域が甚大な被害を受けた。被災地では巨大な防潮堤の整備が進んだが、グリーンインフラを取り入れた例は少ない。沿岸域の存立基盤の生態系を損なう形で復興しても、いずれ地域の持続性を失う。「グリーン復興」という考え方が重要だ(日経コンストラクション)。
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滋賀県が先導する「流域治水」
滋賀県は、「第4の時代」の治水計画と称される流域治水にいち早く着手した。各地点を氾濫の頻度と被害の程度で表現する「地先の安全度」を用いて、氾濫原の水害リスクを可視化。そのリスク評価に基づいて、氾濫原の土地利用や建築の規制も含めた減災対策を進めている。
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駅前全てが公園のようなまち
人口減少期の新たな郊外の在り方を追求する東京都町田市と東急が手を携え、20haを超える広大な鉄道沿線エリアで次世代型のまちづくりを進めている。キーワードは「パークライフ」。自然とにぎわいが融合し、まち自体をグリーンインフラに変えることを目指している。
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世田谷版「みどりの豪雨対策」
自然災害や環境問題を解決に導く「グリーンインフラ」。2020年に国土交通省がプラットフォームを立ち上げるなど、国の事業の根幹になりつつある。そこで、日経コンストラクションが7月に発行した「実践版! グリーンインフラ」の一部を6回にわたって紹介する。第1回は雨水管理で先進的な世田谷区の実装展開だ。(…