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 建設業界でもスタートアップの参入が進んできた(図1)。1つの特化した技術を糸口にして、他の技術領域を成長させる企業が増えている。

図1■ 技術領域が複数分野に広がる
図1■ 技術領域が複数分野に広がる
スタートアップが提供する革新的な技術やサービスの中で、土木分野での需要が高いと思われる分野を取り上げ、整理した。開発や運営に取り組む企業の名称とサービスの概要を示す。特にプレーヤーが多い分野は、提供する技術・サービスごとに細分化している。欄の右上のマークは、他に手掛けている主な分野を表現する。マークは、デ=データプラットフォーム・クラウドサービス、3=3次元データ、セ=センシング・IoT。各社の発表資料や取材を基に日経コンストラクションが作成
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 例えば、ドローンに強みを持つ企業。テラドローン(東京都渋谷区)は、ドローンによる出来形の3次元計測だけでなく、3次元設計データの作成や出来形管理などを支援するサービスを2020年9月に開始した。他にも、アミューズワンセルフ(大阪市)は、レーザー搭載型ドローンで測量した地形を3次元モデルで再現するサービスを展開している。

 アプリを開発して、建設業務を支援する企業も領域を広げている。フォトラクション(東京都中央区)は、工事写真や図面など、現場管理に必要な情報を一元管理するクラウドサービスを展開する。20年5月には、人工知能(AI)を組み込んだ新サービスを開始した。2次元図面からのBIMモデルの生成や積算の数量拾いなどを自動化して代行する。

 IoT(モノのインターネット)化によって得られる情報の増加に伴い、ビッグデータの解析技術の需要は一段と高まるだろう。IoT活用のサービスを提供するMomo(神戸市)は20年9月、非接触で自動検温するデバイスに画像認識技術を搭載した。検温のみにとどまらず、取得した顔情報をもとに同一人物の体温や検温日時をリスト化できる。同社は、後付けしたセンサーで建機の稼働状況を可視化するサービスも手掛ける。