在宅勤務に遠隔臨場、リモート会議──。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、土木技術者の働き方が大きく変わりつつある。従来は当たり前だった通勤などの移動時間や待ち時間がなくなった分、資格取得に向けた勉強や継続教育の学習に充てる時間を確保しやすくなった。時間を有効に使ってどのように学習を進めればよいのか。ポイントを識者に聞いた。

特集
コロナ禍の今こそ資格取得
目次
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「キーワードを文章ごと記憶せよ」
土木系の資格は出題範囲が広範囲にわたる場合が多い。効率良く短期集中で勉強することが合格への近道だ。1級土木施工管理技士の実地試験対策講座で受講者の合格率71%をたたき出した合格請負人に秘訣を尋ねた。
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業務経歴は平凡なほど良い
技術士第二次試験では、受験者の代表的な業務経験に関して「立場」「課題」「解決策」「成果」などの記述が求められる。720字以内で技術士としてふさわしい資質を示すには、どんなテーマを設定すればよいのか。技術士試験対策に詳しい5Doors’の堀与志男代表に秘訣を聞いた。
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“缶詰め”から隙間時間の活用へ
新型コロナウイルス感染症の影響で、継続教育(CPD)はオンライン上でのセミナーが一般的になってきた。受講費用の設定や受講確認の方法に課題は残るものの、隙間時間の活用につながるなどメリットは多い。コロナ以降もこの傾向は続きそうだ。
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土木関連資格ガイド
技術士は、科学技術に関する高度な知識と応用能力を持つ技術者を認定する国家資格だ。建設部門や上下水道部門などに加え、分野を横断して総合的な技術監理を担う技術者を認定する総合技術監理部門を合わせた計21部門がある。建設部門は受験時の選択科目に応じて、「土質および基礎」や「鋼構造およびコンクリート」など…