技術士第二次試験の筆記試験が間近に迫った。これまでの学習内容を反復練習で強化し、論文の骨子をスムーズに組み立てられるようにしよう。想定外の出題に柔軟に対応するための心構えも伝授する。当日の時間配分や体調への気配りも忘れずに。(日経コンストラクション)
2021年度の技術士第二次試験の筆記試験が7月11日(総合技術監理部門は10日も)に実施される(図1)。20年度は新型コロナウイルスの感染拡大で日程や試験時間が変わり、受験者にとって調整が難しかった。21年度は例年通りの日程に戻ったものの、受験票などを漏れなく確認して最新情報を得るようにしよう。
試験日は、台風が多発する時期と重なる。20年度以降、自然災害などによる試験中止の判断を開催地ごとに下せるようになったため、天候の注視も必要だ(図2)。よほどのことがない限り中止にはならないだろう。それでも、昨今の災害の規模や頻度を考慮すれば、念頭に置いておくのがよい。
試験会場に到着できないといった最悪の事態を避けるため、当日の悪天候が予想される場合は早めに自宅を出発する。一番安心できるのは、試験会場の近くでの前泊だ。試験は1年に1回しかない。前日までの戦略的な準備が欠かせない。