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2021年度の技術士第二次試験の口頭試験が12月上旬に始まる。受験申込時に提出した業務経歴などを基に、技術士としての資質能力(コンピテンシー)を持っているとアピールしよう。自身の担当業務で発揮したコンピテンシーを一覧表で整理する対策が有効だ。(日経コンストラクション)

 技術士第二次試験の口頭試験は、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」の有無を確認する試験だ。コンピテンシーに沿って、受験者の実務能力と適格性が試される(図1)。実務能力は「コミュニケーション、リーダーシップ」と「評価、マネジメント」。適格性は「技術者倫理」と「継続研さん」が評価基準になる。これが試験対策のポイントだ。

図1■ 総合技術監理部門を除く技術部門の配点と試問時間
図1■ 総合技術監理部門を除く技術部門の配点と試問時間
(資料:日本技術士会)
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 まずは、評価基準となる技術士のコンピテンシーについて理解する。専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術者倫理、継続研さん──の8項目だ(図2)。専門的学識と問題解決については筆記試験で確認済みなので、口頭試験ではそれ以外の6項目を問われる。ただし、8項目全てを理解しておくのが望ましい。

図2■ 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
図2■ 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
(資料:日本技術士会)
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 それぞれの定義は、試験制度が改定された2019年度に日本技術士会が公表した「平成31年度 技術士試験の概要について」という資料に記載がある。読み込んでから対策に着手しよう。