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災害復旧工事の完了からわずか2年で、設置した護床ブロックがガタガタに崩れてしまった。見落とされたのは、護床ブロックの下の埋め戻しに使用した捨て石の大きさだ。捨て石自体は洗掘に耐えられるものの、石同士の隙間から河床土砂が吸い出された。

 高知県四万十市で、河床を保護するために設置した護床ブロックが、完成からわずか2年で大きく沈下するトラブルがあった(写真1)。2020年3月に会計検査院が実地検査したときには、ブロックが最大で52cmも沈下していた。自ら設計を手掛けた市が基準の理解を誤ったため、河床の土砂が吸い出されてしまった。

写真1■ 河床土砂の洗掘によって沈下した護床ブロック。下流側のブロックが沈み込んでいる。2020年3月撮影(写真:四万十市)
写真1■ 河床土砂の洗掘によって沈下した護床ブロック。下流側のブロックが沈み込んでいる。2020年3月撮影(写真:四万十市)
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 16年9月の台風16号で頭首工が被災したのを受け、市が17年度に事業費約1000万円で復旧工事を実施した。問題があったのは、固定堰の下流側に幅4m、延長36.5mにわたって設けた護床工だ。再利用する既存の護床ブロック20個と、新たに製作した護床ブロック10個を鉄筋で連結し、埋め戻した河床の上に設置した(写真2)。

写真2■ 復旧工事を終えた護床工。2018年2月時点の様子(写真:四万十市)
写真2■ 復旧工事を終えた護床工。2018年2月時点の様子(写真:四万十市)
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 市が参照した農林水産省農村振興局防災課の基準書などでは、護床工について「ブロックを設置する場合には、流水による河床土砂の吸い出しを防ぐ適切な工法を選択すること」と規定している。その具体例として、(1)ブロック同士の間に栗石などの中詰めを行う(2)ブロックの設置面に吸い出し防止用のマットを敷設する──といった工法を紹介している(図1)。

図1■ 基準ではマット敷設と栗石中詰め
図1■ 基準ではマット敷設と栗石中詰め
基準に示された吸い出し対策。ブロック同士の間を栗石で中詰めし、ブロックの設置面には吸い出し防止用のマットを設ける(資料:会計検査院)
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