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コロナ禍が続く中、テレワークは建設コンサルタント会社などで定着しつつある。しかし、社員のメンタルヘルスに問題が生じているとの認識が、企業の間に広まっている。社員間のコミュニケーションが浅くなり、人材育成などへの影響を心配する声が出てきた。

 大手の建設会社や建設コンサルタント会社に対するアンケートでは、テレワークの導入状況や社員への影響で業種による違いが出ていた。テレワークで社員のメンタルヘルスに問題が生じたとする回答は、建設会社では3分の1に満たなかったのに対し、建設コンサルタント会社では半数に達した(図1)。

図1■ 建設コンサルタント会社は過半が該当
図1■ 建設コンサルタント会社は過半が該当
テレワークの実施で社員に心の問題が生じたか否かを尋ねた結果(資料:日経コンストラクション)
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 この違いは、そもそもテレワーク導入の程度に差があるためだと考えられる。アンケート実施時期の直前である2021年2月を例に、社員の平均出社率を聞くと、建設会社では出社率6割以上が70%強を占めた。

 一方、建設コンサルタント会社は会社によって対応が分かれたものの、出社率6割未満との回答が半数を占めた(図2)。出社率が低く、テレワーク導入率が高ければ、弊害が生じたとの回答が増すのは道理だ。

図2■ テレワークは建設コンサルタント会社で多い
図2■ テレワークは建設コンサルタント会社で多い
アンケート実施直前の21年2月における全社員の平均出社率を聞いた結果(資料:日経コンストラクション)
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 建設会社と比べて屋内でのデスクワークのウエートが大きい建設コンサルタント会社では、テレワークを比較的導入しやすい。とはいえ、在宅勤務で孤独な環境に置かれ、周りの状況が分からず不安を覚える社員が出ている状況を各社は憂慮している。

 テレワークの実施に伴って生じたメンタルヘルスや業務関連の具体的な問題を図3に示した。最も多いのは、「コミュニケーションがうまく取れなくなった」ことだ。その結果として、若手社員の育成への悪影響を懸念する企業が複数あった。

図3■ メンタルヘルスへの幅広い影響を確認
図3■ メンタルヘルスへの幅広い影響を確認
Q1で心の問題が出たと回答した会社に、テレワークの導入によってメンタル面でどんな問題が生じたかを尋ねた結果。複数回答で9社が回答(資料:日経コンストラクション)
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 回答を寄せたある建設会社では、内勤の技術系の若手社員が精神疾患に陥った。同社は主な原因としてテレワークの影響を疑っている。「コロナ禍の前から、上司が目の前にいても気軽に相談するのが苦手なタイプだったため、テレワークで孤立感を強めてしまったようだ。出社勤務に切り替えてもらうと快方に向かった」(同社の広報担当者)