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ほんま・あつし
ほんま・あつし
1963年生まれ。88年3月に早稲田大学大学院理工学研究科を修了し、同年4月に日本道路公団に入団。橋梁設計などの現場経験を積み、94年9月から技術部構造技術課で、阪神淡路大震災後の耐震設計基準の策定に携わった。2018年7月から建設・技術本部技術・環境部構造物専門役を務める傍ら、総合技術センター設立に関わる。20年4月から技術本部総合技術センター長、21年7月から技術本部副本部長を兼任(写真:日経コンストラクション)

 「土木は規模が大きいので、見える範囲で全体を想像する力が必要だ。技術力を左右するスケール感覚は現場経験を通して身につく」

 そう語るのは、東日本高速道路会社が2020年4月に運用開始した「NEXCO東日本総合技術センター」のセンター長を務める本間淳史氏だ。同センターの設立で橋梁分野の計画を主導した。本間氏は橋梁の専門家として、現場への指導や社内のトップエンジニア候補の発掘、育成に尽力してきた。技術者のレベルに応じた指導が評価されており、若手からも信頼が厚い。

 総合技術センターは、開発・実習棟と講義室や実験室などが入る社屋棟との2棟から成る。開発・実習棟には、本間氏が言うスケール感を現場以外でも学べるように、コンクリートや舗装といった部材などの供試体、撤去した道路構造物の一部を設置している。劣化した部材の質感を確認できる場とする狙いもある。

 リニューアル工事で撤去した橋梁床版を設置する架台も学習の教材だ。本間氏の提案で、橋梁を模した(写真1)。さらに、「複数の塗装パターンに塗り分け、既存の橋梁で使われている仕上げを確認できるように」(本間氏)こだわった。

写真1■ リニューアル工事で撤去した橋梁床版を使って点検などの研修をする様子(写真:東日本高速道路会社)
写真1■ リニューアル工事で撤去した橋梁床版を使って点検などの研修をする様子(写真:東日本高速道路会社)
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