
大学や大学院の土木系の学科・専攻を出た学生でも、就職先は建設業界に限らず、多様化している。そうした中、「学生時代からアウトドア志向だった」という草場翔馬氏は、大学院の土木系専攻を修了後に迷わず建設会社を選択した。
2019年に鹿島に入社すると、大阪府枚方市内の新名神高速道路枚方工事の現場に配属された。西日本高速道路会社が整備中の高槻ジャンクション(JCT)─八幡京田辺JCT間の一部となる工区だ。
志望がかなった工事現場での勤務は、草場氏にとって発見の多い日々だ。工事現場は学生時代に授業の一環としてたびたび見学しており、どんなところか入社前からある程度は知っていた。学生ではなく実務者として入ると、それまで知らなかった現場の側面が見えてきた。「土木が“サービス業”でもあるとは知らなかった」(草場氏)