全1803文字
PR

山形県新庄市の新庄砕石工業所で働く柿﨑赳管理部長は、建設業に特化した情報を発信するユーチューバーだ。「建設業で日本を明るくする」という目標を掲げて動画を上げ続け、チャンネル登録者数を6000人まで伸ばした。

 スマートフォンの普及や新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、動画共有サービスが急速に浸透した。それに伴って、YouTube(ユーチューブ)に投稿されるジャンルが多様化。建設業に特化したユーチューバーも現れた。

 地方の総合建設会社の新庄砕石工業所(山形県新庄市)で働く柿﨑赳管理部長は、YouTubeチャンネル「石男くんの建設チャンネル」を個人で運営するユーチューバーだ。自身の経験談などを交えながら、建設業の実情を解説している(図1)。

図1■ 視聴者のターゲットは建設業関係者
図1■ 視聴者のターゲットは建設業関係者
YouTubeチャンネル「石男くんの建設チャンネル」(資料:柿﨑 赳)
[画像のクリックで拡大表示]

 建設業界に対する世間一般の印象はいまだに、「休日が少ない」「職場が男性ばかり」など、あまりよくないものばかり。柿﨑管理部長は「いいものを造っていればイメージが向上していくと考えるのは甘えだ。まずは、建設業界の内部に残る課題を解決していこうと業界全体の意識を変えていかなければならない」と話す。

 動画では柿﨑管理部長の歯にきぬ着せぬ発言が際立つ。建設キャリアアップシステム(CCUS)に関する動画では、技能者の処遇改善を促すシステムだと紹介する一方で、登録方法や使用方法が分かりづらく、煩雑な面もあると説明している。建設業界を改善するために、「褒めたたえるだけではなく、駄目なものは駄目と声を上げることが必要だ」(柿﨑管理部長)。

 動画投稿を本格的に始めたのは2020年4月ごろ。普段は社内の会議室で動画を撮る。特別な機械を使わずにスマートフォンで撮影している(写真1)。

写真1■ 動画撮影の様子。社内の会議室を使って撮影する。撮影機材はスマートフォンだ(写真:柿﨑 赳)
写真1■ 動画撮影の様子。社内の会議室を使って撮影する。撮影機材はスマートフォンだ(写真:柿﨑 赳)
[画像のクリックで拡大表示]