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土木部門の講義をオンデマンド化

 大成建設は対面せずに済む研修方法を確立した。土木部門では、工事の安全確認やコンクリートの品質確保などに関する講義の多くをオンデマンド化し、社員が好きなタイミングで受講できるようにした(図2)。22年7月から運用を開始する予定だ。

図2■ 何度でも見られるオンデマンド型講義
図2■ 何度でも見られるオンデマンド型講義
大成建設がオンデマンド化した研修の画面。講義を受講した後は、理解度を図るテストを受ける必要がある(資料:大成建設)
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 土木本部土木企画部企画室の宮地孝室長は「配属先によって社員に身につくスキルは大きく異なる。一人ひとりのスキルに合わせた講義とする必要があった。新型コロナがきっかけとなってオンデマンド化が進んだ」と説明する。

 同社人事部は、新型コロナを機に研修の在り方を見直した。部下のマネジメントやチームビルディングなど人事部が21年度に開催したほぼ全ての研修で、アクションラーニングという概念を取り入れた(図3)。アクションラーニングによるオンライン研修は複数回にわたり、研修と研修の間に実践の過程が挟まれる。

図3■ 複数回の研修で効率的にスキルアップ
図3■ 複数回の研修で効率的にスキルアップ
大成建設が研修に取り入れたアクションラーニングのイメージ。大成建設への取材と資料を基に作成
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 最初の研修で学んだ内容を職場で実践する。そのときに得た経験を2回目の研修で振り返り、再度実践。これらのプロセスを繰り返すことで研修の内容がより身につくという。

 従来の研修は、対面で数日間集中して実施するだけで終わっていため、学んだ内容を実践したかどうか把握できなかった。

 管理本部人事部人材研修センターの横田和丈センター長は「新型コロナの影響でオンライン化が進んだからこそ、研修を複数回に分けられた。研修の度にリアルで集まる方法のままでは、アクションラーニングは導入できなかった」と振り返る。