
ファーストニュース
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東洋建設が「物言う株主」排除に失敗
東洋建設が定時株主総会の前日に、「買収防衛策」の議案を取り下げた。同社の買収をもくろむ任天堂創業家の資産運用会社の要求に応じた形だ。建設会社に「物言う株主」が介入するケースが増えている。
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資材高騰で注目集まるスライド条項
収束の気配が見えない原油や資材の高騰で、価格転嫁が喫緊の課題になっている。建設会社が資材価格の上昇分を請負代金に反映できなければ、収益悪化は止まらない。国土交通省は「スライド条項」の適切な運用などを求める通知を出した。
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らせん状に裂けた水中の鋼管杭
宮城県気仙沼市の気仙沼漁港で、防波堤が前触れもなく一夜で消失した「事件」から半年がたつ。日経クロステックが独自に入手した資料などで、海中の状況が明らかになった。鋼管杭の溶接部で「選択腐食」が進行し、らせん状に裂ける奇妙な現象が起こっていた。
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トンネル閉じ込め事故の意外な原因
直径1.1mの狭いシールドトンネル内に土砂が流入し、作業員が2日間閉じ込められた大阪での事故。その原因は、シールド機の異常でもセグメントの破損でもなかった。事故後の現場を確認すると、土砂を密閉するはずの容器の蓋が開いていた。
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盛り土規制の「パンドラの箱」開く
盛り土の安全性に関する技術基準が大きく変わるかもしれない。斉藤鉄夫国土交通相が、従来の安定計算の考え方を転換し、液状化を前提にした基準を作ると表明したのだ。自治体が実施してきた安定性評価のやり直しを迫られる可能性がある。
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ウクライナ侵攻で資材高騰に拍車
鋼材や生コンクリートの価格高騰が止まらない。資材ごとの供給網を探ると、ロシアによるウクライナ侵攻で原燃料の値上げ圧力がさらに高まるリスクも浮かぶ。建設コスト上昇の出口が見通せない。
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福島県沖地震で橋脚基部がせん断か
2022年3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震で、交通インフラなどに多大な被害が出た。東北新幹線では、せん断破壊とみられる損傷で橋脚が軸方向に大きく沈下した。上半分の補強を済ませていたが、損傷した基部は対象外だった。