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 国土交通省は2022年5月10日、全国の道路施設の諸元や点検結果などを一覧で表示するシステム「全国道路施設点検データベース(DB)」のうち、位置や完成年度、点検の判定区分などの情報を登録した「基礎DB」を無料で公開した(資料1)。

資料1■ xROADの一部をマップに反映
資料1■ xROADの一部をマップに反映
国交省が基礎DBを反映した「損傷マップ」。施設・管理者ごとの表示や、判定区分などの色分け表示も可能。全国道路・街路交通情勢調査と重ね合わせた表示もできる(資料:国土交通省)
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 基礎DBは道路の損傷状況などを表示する「損傷マップ」に反映された。これまで損傷マップでは、判定区分のIV(緊急措置段階)とIII(早期措置段階)の道路施設のみを公開していたが、DBの反映でII(予防保全段階)とI(健全)も閲覧できるようになった。

 公開したのは、橋梁約72万橋、トンネル約1.1万本、シェッド約3000本、カルバート約9000基、横断歩道橋約1.1万橋、門型標識など約1.7万基、舗装約880kmに及ぶ。

 これらは国交省が道路分野のDXとして取り組む道路データプラットフォーム「xROAD(クロスロード)」の一部。道路DXが本格化してきた。

 クロスロードには、道路に関する様々な情報を一元化する。既にデータ化されている国土地理院の地図やDRM-DB(デジタル道路地図データベース)といった地図情報に、道路構造物の諸元や点検結果を統合する。ETC2.0による車の走行データや道路に設置したCCTVカメラの映像をはじめとするリアルタイムの情報もひも付ける(資料2)。

資料2■ xROADに道路情報を集約
資料2■ xROADに道路情報を集約
xROADの将来像。赤点線で囲んだ点検データベースを2022年5月に公開した。国土交通省の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 国交省道路局企画課道路経済調査室の大西宵平課長補佐は「道路の情報の多くは既にデータ化されているが、保有者や管理場所がバラバラな状態だった。それをxROADで一元化する」と説明する。