比較的好調だった土木事業に暗雲が垂れ込めた。これまで日経コンストラクションの調査で土木が増収の会社は半数を超えていたが、2021年4月~22年3月に期末を迎えた決算では37%に落ち込んだ。資材価格の高騰など利益を圧迫する不安材料があり、先行きは不透明だ。ただし、将来を見据えた研究開発投資は拡大傾向が続いている。

[売上⾼が前期⽐で増加した会社の割合]
[売上⾼が前期⽐で増加した会社の割合]
過去8年の日経コンストラクション調査を基に、土木と建築の売上高がそれぞれ前期よりも増えた会社の割合を示した。各年の調査は、前年4月からその年の3月までに期末を迎えた決算期が対象。22年の調査の有効回答数は、土木が188、建築が118
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[⼟⽊売上⾼の次期⾒通し]
[⼟⽊売上⾼の次期⾒通し]
全国の主要建設会社を対象に、2021年4月~22年3月に期末を迎えた決算期を「当期」として、次の期の土木売上高が当期と比べてどうなるか、「増加」「横ばい」「減少」の3択で答えてもらった。グラフは各選択肢を選んだ会社の割合
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