萩原建設工業(北海道帯広市)の岩間輝氏(25)は、3年前に入社したばかりにもかかわらず、同社でICT(情報通信技術)などの情報収集と導入の旗手として活躍。提案が直轄工事での作業に反映されるほど、信頼を高めている。
同社は2022年1月から23年3月まで、菱中建設(札幌市)との経常JVで、国土交通省北海道開発局発注の雨竜川八丁目頭首工取水樋門(北海道秩父別町)などの改築工事を手掛けている。工事の一環として造る橋台の出来形の3次元データによる管理を、北海道開発局に提案して実現させた。
萩原建設工業でこの提案を主導したのが岩間氏で、3次元計測に用いるレーザースキャナーも選定した。上司の高山正宏・技術管理課長兼ICT推進チームリーダーが、岩間氏のICT関連機器に関する情報収集力と選択眼に全幅の信頼を置いているからだ。