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よしだ・けんいち
よしだ・けんいち
1986年生まれ。2009年3月に神戸大学工学部市民工学科を卒業し、同年4月に大林組に入社。10年10月~17年4月に主にトンネル工事現場で施工管理を担当するが、人材教育開発課に異動し18年6月から米テキサス大学オースティン校に留学。PM(プロジェクト・マネジメント)などを学ぶ。帰国後20年6月に先端技術企画部技術第二課に配属され、21年4月から副課長を務める(写真:日経クロステック)
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 総合建設会社はその名の通り、大手ならばほとんど全工種の建設工事を手掛けている。もっとも土木や建築の技術系社員は、特定の専門分野の工事を担当し、その分野のスペシャリストになっていくのが一般的だ。

 大林組の吉田健一氏(36)の場合、その専門は当初、トンネルだった。2009年4月に入社し、10年10月から6年半にわたって道路や水路のトンネル工事現場を渡り歩き、施工管理を担当した。やがて社内で「吉田もこれで立派な“トンネル屋”だな」などと言われるようになった。

 しかしその評価に、吉田氏は強い違和感を覚えた。トンネルに慣れるのが嫌だったわけではなく、より根源的な理由からだ。「自分は特定の専門分野を究めて○○屋と呼ばれるようなタイプではない。もっと自由にいろいろな仕事に挑戦したい」