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[2023年の動き]国は自治体での本格普及を目指し、実践ガイドを作成する。その他、2019年に作成したグリーンインフラに関する推進戦略を改定する見込み。最新の社会情勢を踏まえた戦略を打ち出す。

 国土交通省はグリーンインフラ官民連携プラットフォームや、グリーンインフラ大賞など、グリーンインフラにまつわる取り組みをここ数年で次々と打ち出してきた(資料1)。そのかいあって、グリーンインフラの認知度は上がり、発注業務などで盛り込まれることも増えてきた。

資料1■ 第2回グリーンインフラ大賞・都市空間部門で国土交通大臣賞を受賞した「おおみやストリートプランツプロジェクト」。沿道店舗や地域の植木生産者が協力し、販売や協賛で得られた資金を維持管理費へ充当するなど、持続可能な仕組みづくりを通して、歩行空間の緑視率の向上、滞在時間の増加を実現した(写真:アーバンデザインセンター大宮)
資料1■ 第2回グリーンインフラ大賞・都市空間部門で国土交通大臣賞を受賞した「おおみやストリートプランツプロジェクト」。沿道店舗や地域の植木生産者が協力し、販売や協賛で得られた資金を維持管理費へ充当するなど、持続可能な仕組みづくりを通して、歩行空間の緑視率の向上、滞在時間の増加を実現した(写真:アーバンデザインセンター大宮)
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 国交省は2023年、この流れをさらに加速させる。目玉となる施策の一つが、19年7月に作成した「グリーンインフラ推進戦略」の改定だ(資料2)。22年秋から省内でフォローアップを始めており、23年夏の改定を目指す。

資料2■ グリーンインフラ推進戦略の改定へ
資料2■ グリーンインフラ推進戦略の改定へ
グリーンインフラの活用を推進すべき場面。2019年7月に公表したグリーンインフラ推進戦略から抜粋(出所:国土交通省)
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 総合政策局によると、これまであまり関連性のなかった鉄道や航空などの部署にも声をかけて、全省で体制を整えて議論を進めていく。新たに盛り込むテーマは、表立ってグリーンインフラの効用としてアピールされていなかった、脱炭素やGX(グリーントランスフォーメーション)が有力候補だ。

 もう一つの注目施策が、自治体に向けた「グリーンインフラ実践ガイド」の作成・公表だ。自治体をはじめ地域の多様な主体がグリーンインフラの取り組みを実践するためのポイントなどを整理する。

 構成は基本編、実践編、資料編の三つに分ける予定だ。実践編では既存の技術基準や手引に示された考え方と、実際に展開されているグリーンインフラの取り組み事例をつなげて見せる。また資料編では、グリーンインフラに使える国の補助金制度などをまとめる。