1級土木施工管理技士の試験は出題分野が広範囲にわたる。分野を絞った学習が重要だ。実務で使える知識を養うべく、基準書の章立てを意識して学習する。施工経験記述は、周囲の有資格者に解答案を見てもらい、添削指導を必ず受けよう。
1級土木施工管理技士の資格試験は、択一式の第1次検定と、記述式の第2次検定の2段階で実施する。第1次は、一般土木と専門土木、法規の3分野から成る問題A、共通工学と施工管理の2分野から成る問題Bに分かれる。
「第1次は、優先順位に応じてメリハリをつけた学習を心掛けてほしい。専門土木は、自らの専門外の分野にまで深入りして勉強しない方がいい。最も配点が大きい施工管理の勉強に手が回らなくなる恐れがある」。建設技術者の教育事業などを手掛けるさくら都市企画設計の床並英亮代表は、こう話す(資料1、2)。
配点が大きいのは、一般土木と施工管理、法規の3分野だ。第1次は出題総数96問のうち65問を解答する形式。この3分野で計51問と、総配点の約8割を占める(資料3)。特に学習できる時間が足りない場合、配点が小さい共通工学と出題範囲が広い専門土木の学習を最小限に抑え、3分野を優先的に学習すべきだ。