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EV向け固体電池が本格量産へ、電解質は半固体が主流
中国NIOのEVに採用の電池メーカーも判明
電解質のすべてに固体材料を用いた電気自動車(EV)向けの全固体電池もしくは、液体材料と固体材料を組み合わせた半固体電池の本格量産が間近かに迫ってきた。
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2030年の日本の太陽光発電、晴天時は昼の電力大半を供給か
蓄電システムの大量導入が喫緊の課題に
日本における太陽光発電(PV)システムの導入状況を調査している資源総合システムは2022年3月30日、PVシステムの導入量の2020年までの実績値と2030年までの予測値についてのレポート「日本市場における2030年に向けた太陽光発電導入量予測(2022年版)」を発刊し、その一部データを公開した。
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海底ケーブル容量が一気に7倍、KDDI総研やNECらが開発
マルチコアファイバーで実現
KDDI総合研究所や東北大学、住友電気工業、古河電気工業、NEC、オプトクエストは2022年3月28日、海底ケーブルの通信容量を大幅に拡大する技術を開発したと発表した。既存海底ケーブルの最大容量クラスの約7倍に相当する1.74ペタビット/秒まで容量を拡大できるとする。
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ソニーが超省電力画像素子、ぼんやりと凝視でメリハリ
「ISSCC 2022」で発表
米Sony Electronicsやソニーセミコンダクタソリューションズ、ソニーLSIデザインの研究グループ(ソニーの研究グループ)は、目的に応じて解像度を変えて撮影できる新しいイメージセンサーを開発し、「半導体業界のオリンピック」と称される国際会議「ISSCC(International Sol…
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NICTがDNA上動くナノマシン、次世代計算機実現へ課題克服
DNAコンピューターの計算結果の読み取りを高速化
次世代計算機「DNAコンピューター」の実用化を前進させる新技術が開発された。情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所 研究員の指宿良太氏や主任研究員の古田健也氏らの研究グループは、モータータンパク質を生体から取り出し、DNAのレール上を走らせることに成功した。
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好調ルネサスの次なる一手、電源管理ICを稼ぎ頭に
2022年3月開催「Analyst Day」報告
ルネサス エレクトロニクスの2021年通年の売上高(売上収益)は前年比38.9%増の9944億円に達した。前年比増加率の38.9%は、半導体世界市場の前年比成長率26.2%を大きく上回っている。
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iPhone SE3を即日分解、内部はSE2と瓜二つ
「iPhone 8」(2017年)からほぼ変わらない構造と部品
日経クロステック編集部は2022年3月18日、米Appleが発売したばかりの新型iPhone SE(以下、SE3)を分解調査した。興味のポイントは、20年4月に発売された旧型iPhone SE(以下、SE2)と内部構造がどこまで同じなのかという点だ。
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クラウド大手とIntelらが、SoPのダイ間通信を標準化
Microsoft、Google、Meta、AMD、Armなどが参加
複数のチップレットを1つのパッケージに収容するSoP(System on a Package)のチップレット間通信方式の標準化を目指し、業界10社が新たなコンソーシアムを立ち上げたと、2022年3月2日(米国時間)に発表があった。
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太陽光パネルのSiも再生、ドイツの研究所が技術開発
粉砕、化学処理でp型Si粒だけを取り出し
ドイツの研究所Fraunhofer Center for Silicon Photovoltaics(CSP)と同Fraunhofer Institute for Solar Energy Systems(ISE) は2022年2月、共同でシリコン(Si)系太陽光パネルのSiをリサイクルし、それを…
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ルネサスがRFの新技術、BLEの実装が容易に
「ISSCC 2022」で発表
ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth Low Energy(BLE)通信向けRF回路に関する2つの新技術を開発し、そのテストチップと共に半導体の国際学会「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference) 2022」で発表した。
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ソニーAIらが「超人的」運転AI、いずれ自動運転に進出か
「グランツーリスモSPORT」でチャンピオンドライバーを超える
「ソニーだからこそ、グループ内のコラボレーションで科学誌『Nature(ネイチャー)』の表紙を飾るような成果を成し遂げられた」(ソニーグループ会長兼社長CEOの吉田憲一郎氏)。
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NICTが裸眼立体視の表示装置、小型・視野拡大で製品化視野に
約30台の小型プロジェクターで視野角60度を達成
情報通信研究機構(NICT)は2022年1月31日、同機構が保有するホログラムプリント技術(HOPTEC)を応用して、裸眼立体視が可能な新たなプロジェクション方式の透明ディスプレー装置を開発した。
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インテルが2.3兆円で米新工場 25年稼働、10年で10兆円超
新しい地域での建設は40年ぶり、半導体一大拠点に
米Intel(インテル)は、米オハイオ州に新たな製造拠点を設ける。2022年1月21日(米国時間)に明らかにした。同社が米国内の新たな地域に製造拠点を設けるのは「40年ぶり」(同社)だという。
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数秒で満充電の「G+Al電池」、まずはコイン型をサンプル出荷
パウチ型では全固体の可能性も
オーストラリアGraphene Manufacturing Group(GMG)は2021年12月22日、グラフェン(G)とアルミニウム(Al)を組み合わせた「G+Al電池」の2032型(直径20.0mm×厚み3.2mm)コイン電池をパイロットプラントで製造し、世界の先行ユーザーにサンプル出荷した…
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パナソニックが家電サブスク、賃貸住宅向けに貸し出し
家電の廃棄と空き家増大に課題意識
パナソニックは2022年1月19日、賃貸住宅向けに新たなサブスクリプション(定額課金)サービス「noiful」を開始すると発表した。家電を貸す「noiful ROOM」と物件のリノベーションを提供する「noiful LIFE」の2種類で構成される。
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Samsungが半導体で首位復帰、Intelは0.5%成長で2位に沈む
半導体市場規模はついに5000億米ドル超に
米Gartner(ガートナー)は、2021年の半導体世界市場における売上高トップ10社を発表した。市場全体が前年比25.1%伸びた中で、米Intel(インテル)の売上高はわずか0.5%しか増えず、2位に陥落した。
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造影剤なしで血管を可視化、光超音波撮像装置が実用化へ
キヤノンが製品化を止めた技術をスタートアップで再発進
スタートアップのLuxonus(ルクソナス)が2021年12月6日、造影剤なしで血流状態を可視化できる「光超音波イメージング装置」を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請すると発表した。
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光量子コンピューターに現実味、NTTが新光源モジュール
時間領域で多重した数十億の物理量子ビットの生成が可能に
NTTは、東京大学、理化学研究所と共同で2021年12月22日、光量子コンピューターの基幹技術である新型の量子光源モジュールを開発したと発表した。同光源モジュールは、入出力の光ファイバーと一体化した「光ファイバー接続型」と呼ぶ構造で、手のひらサイズ、しかも、大規模計算に必要な高量子ノイズ圧搾、TH…
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東芝の亜酸化銅太陽電池、4年後に充電不要EV実現か
結晶Si太陽電池と組み合わせて変換効率30%狙う
東芝は2021年12月、亜酸化銅(Cu2O)をp型半導体とする太陽電池(Cu2O太陽電池)で変換効率8.4%を達成したと発表した。この値は2017年に金沢工業大学が発表した8.23%を上回り、世界最高水準とみられる。
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加速するNTT「IOWN」構想、24年デバイス開発、商用26年に
40年の脱炭素計画がネジを巻く
2019年5月の公表から3年近くが経過したNTTの次世代情報通信基盤構想「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」。当初、30年代の商用化を目指していたところ、「24年に最初のIOWNデバイスを開発し、25年にシステム開発完了、26年から商用導入…