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MIT開発のイオンエンジン「ionic wind」利用の機体イメージ。陽極と陰極にそれぞれ4本ずつの電線を利用する。(出所:Courtesy of the researchers)
MIT開発のイオンエンジン「ionic wind」利用の機体イメージ。陽極と陰極にそれぞれ4本ずつの電線を利用する。(出所:Courtesy of the researchers)
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 米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)は2018年11月21日、同大学のDepartment of Aeronautics and Astronautics、Associate ProfessorのSteven Barrett氏らが、電池とイオンエンジンで機体を大気中で飛行させる技術を開発し、詳細を同日付けの学術誌「Nature」で発表した。既に原理検証用の翼長5mのグライダーのような機体を試作し、MITの体育館内で、60m飛行できることを確認したという(図1)。

図1 飛行実験の様子
図1 飛行実験の様子
重さは約2.5kgと非常に軽い。飛行高度は1.5m前後。この飛行では、発射時にゴム製のカタパルトを利用している。推進力が飛行速度に依存するため、初速が遅い場合、途中で失速してしまうという。(出所:Steven Barrett/MIT)
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 Barrett氏は「近い将来、プロペラ音がうるさいドローンを代替できる」とみる。さらに将来、旅客機を含むすべての飛行体でこのイオンエンジンの利用を目指すとする。必ずしもイオンエンジン単独ではなく、既存の浮上/推進技術との組み合わせで、燃費向上を図れる可能性があるという。