床面積16万1200m2の展示スペース(東京ビッグサイトの5倍以上)が、世界から集まった1814社で埋まる─。世界最大級のコンシューマーエレクトロニクス(CE)関連の展示会「IFA 2019」が、ドイツ・ベルリンで2019年9月6日に開幕した。
主役の1つは「日本」
今年のIFAでは、最先端技術を集めた展示コーナー「IFA Next」の初めてのパートナー国に、日本が選ばれた(図1)。スタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startup」などを推進する経済産業省は2019年4月27日にIFAとパートナーシップ契約を締結。同省が選出した日本のスタートアップ企業など20社が「care」「move」「communicate」「sense」の4つのカテゴリーに分けてソリューションを紹介する。
かつて家電業界で主役を張った日本企業だが、2000年代後半以降、韓国企業や近年では中国企業にその座を奪われ、世界におけるプレゼンスは低下する一方だった。しかし、東京オリンピック・パラリンピックなど世界が注目するイベントの開催を控える中、今回のIFAは再び日本のプレゼンスを示す好機となる。