全4628文字
PR
4/1朝まで
どなたでも有料記事が読み放題「無料開放デー」開催中!
シャープとNHKが共同開発した巻ける有機ELパネル
シャープとNHKが共同開発した巻ける有機ELパネル
[画像のクリックで拡大表示]

 有機ELパネルの量産化で大幅に出遅れていた日本で、中型有機ELパネルの本格的な生産がようやく始まった注1)。2015年にソニーとパナソニックの有機EL事業を統合して設立されたJOLEDが2019年11月末、G5.5(1300mm×1500mm)の基板基準で月産2万枚の生産能力を持つ工場を石川県能美市で稼働させた(図1)。

(a)能美工場の量産ラインで試作した32型有機ELディスプレー
(a)能美工場の量産ラインで試作した32型有機ELディスプレー
[画像のクリックで拡大表示]
(b)JOLED 能美工場
(b)JOLED 能美工場
[画像のクリックで拡大表示]
(c)フォトリソグラフィー装置
(c)フォトリソグラフィー装置
[画像のクリックで拡大表示]
図1 国内で中大型有機ELパネルの量産ラインが初稼働
JOLEDが2019年11月に稼働させた石川県能美市の有機ELパネル製造工場とそのディスプレー。生産能力は1300mm×1500mmのガラス基板ベースで、月産2万枚である。(写真:JOLED)
注1)有機ELディスプレーの開発は当初日本がけん引していた。例えば、1999年にTDKが世界初のフルカラー有機ELディスプレーを、2001年2月にソニーが13型のフルカラー有機ELディスプレーをそれぞれ試作した。ところが、製品化では苦戦。2007年にソニーが発売した11型の有機ELテレビ「XEL-1」も約3年で市場から撤退した。その後、有機ELパネルの量産は韓国メーカーの独壇場となっていった。最近は、中国勢も量産フェーズに入りつつある。

 画素数は4K(3840×2160画素)でパネル寸法は最大32型。赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の有機EL発光層をインクジェット印刷方式でそれぞれ直接形成して作る世界初の量産パネルとなる。