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右から、京セラ執行役員上席研究開発本部長の稲垣正祥氏、AuB代表取締役の鈴木啓太氏、京都パープルサンガ代表取締役社長の伊藤雅章氏、京セラ研究開発本部メディカル開発センター所長の吉田真氏。(写真:日経エレクトロニクス)
右から、京セラ執行役員上席研究開発本部長の稲垣正祥氏、AuB代表取締役の鈴木啓太氏、京都パープルサンガ代表取締役社長の伊藤雅章氏、京セラ研究開発本部メディカル開発センター所長の吉田真氏。(写真:日経エレクトロニクス)
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 京セラが腸内フローラの状態のセンシングをビジネスにつなげる模索を始めた。腸内フローラは主に大腸に生息する細菌群のこと。その細菌の種類は1000ほどで、数は500兆個以上だといわれる。食物繊維などの消化できないものを栄養に変える、腸内の免疫細胞を活性化する、病原菌などから身体を守るなどの人間の健康を支える役割を果たしているとみられている。

 今回、京セラが着目したのが便臭だ。ここから腸内フローラの状況を推定し、そのデータ分析結果を企業の健康経営や健康寿命の延伸などの新たなビジネスに生かそうと考えている。この実現のため、アスリートの腸内環境などを研究するAuB(オーブ、東京・中央)、プロサッカークラブ「京都サンガF.C.」を運営する京都パープルサンガ(京都市)と提携する(図1)。2020年2月25日に発表した。

図1 京セラ、京都パープルサンガ、AuB の取り組み
図1 京セラ、京都パープルサンガ、AuB の取り組み
京セラが腸内フローラの状況を判別するデバイスの開発、AuBが腸内フローラの状況分析、京都パープルサンガがデータ提供などで協力する。(出所:京セラ、京都パープルサンガ、AuB)
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 具体的には便臭ガスの組成から腸内環境の傾向を推定するデバイスとシステム(アプリケーションソフトウエアと解析アルゴリズム)の開発を進めていく(図2)。腸内環境の推定を日常的に実施できるようにして、栄養状態、免疫力、ストレス負荷などの健康状態を簡単に把握できるようにする。実用化の時期として2022~2023年度を目指す。

図2 京セラが開発中の便臭収集デバイス
図2 京セラが開発中の便臭収集デバイス
手の平の上部にあるのがデバイス(上)。便器に引っ掛ける部分に穴があり、そこから周囲の空気を収集する(下)。いずれもモックアップ。(写真:日経エレクトロニクス)
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