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Mac向け自社製プロセッサーを発表するApple CEOのティム・クック氏(画像:WWDC20での基調講演をキャプチャーしたもの)
Mac向け自社製プロセッサーを発表するApple CEOのティム・クック氏(画像:WWDC20での基調講演をキャプチャーしたもの)
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 「Apple Siliconが最高の技術と性能をもたらす」─。米Appleが2020年6月に開催した開発者向けイベント「WWDC20」の基調講演で、同社CEO(最高経営責任者)のティム・クック氏はパソコン(PC)「Mac」シリーズに、自社製プロセッサー(SoC)「Apple Silicon」を搭載する意義をこう強調した(図1)。2006年からMac向けに米Intelのプロセッサーを搭載してきた同社にとって、大きな賭けとなる戦略転換だ。55兆円を超えるAppleの「アプリ経済圏」に地殻変動をもたらしそうだ。

図1 Apple Siliconの位置付け
図1 Apple Siliconの位置付け
高い演算処理性能と低い消費電力を両立させる。(画像:WWDC20での基調講演をキャプチャーしたもの)
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 AppleがPC向けプロセッサーの自社開発に取り組んでいることは、数年前から業界で噂されてきた。iPhoneやiPadは以前から自社製のモバイル向けプロセッサー「Aシリーズ」を搭載しているからだ。