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静電容量式指紋センサーのモジュール
静電容量式指紋センサーのモジュール
大きさは6.5インチで、センサーの有効範囲は70.5mm×151.6mm、センサー解像度は313ppi。(写真:JDI)
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 スマートフォンやタブレット端末の画面のどこを触っても、指紋認証が完了する。しかも、複数本の指紋を同時に認識可能

 そんな指紋センサーをジャパンディスプレイ(JDI)が開発した(図1注1)。技術の肝は、静電容量式のタッチパネルそのものを、指紋センサーとして働くように作り込んだこと。タッチパネルセンサー電極のメッシュを非常に細かくし、指紋の凹凸レベルも取得できるようにした(図2)。試作品では313ppi(ピクセル/インチ)の解像度を達成したという。

(a)スマートフォン型のデモ機
(a)スマートフォン型のデモ機
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(b)複数指での認証の様子
(b)複数指での認証の様子
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図1 技術的には完成済み
7インチまでは1つのICでタッチパネルセンサーと指紋センサーの両方を制御でき、それ以上の大きさの機器の場合は、複数のモジュールを並べて使用する。スマホに使える6.5インチのパネルは既に出荷可能な段階にある(a)。複数指の同時認証も可能(b)。(写真:日経クロステックが撮影)
注1)発表は2020年8月3~7日にオンラインで開催されたディスプレー分野の国際学会「Display Week 2020(SID 2020)」で行われた(論文番号42.3)。
図2 タッチパネルセンサーと指紋センサーを一体化
図2 タッチパネルセンサーと指紋センサーを一体化
センサーのメッシュを細かくすることで解像度を上げた。(出所:JDIの資料)
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 さらに、指紋認証は、複数指にも対応している。例えば、右手の5本指を画面に押し当てれば、5本分の指紋を同時に認識できる。

 技術的には既に実用レベルにある。「試作した6.5インチのパネルであれば、既に出荷できる状態にある。ユーザーからの要望があればそれに応じたサイズを提供できる」(JDI)