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試作した構造体電池でLEDを点灯させた例(Chalmers University of TechnologyのYouTube動画から本誌がキャプチャー)
試作した構造体電池でLEDを点灯させた例(Chalmers University of TechnologyのYouTube動画から本誌がキャプチャー)
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 電気自動車(EV)や電動飛行機、スマートフォンから電池パックが“消える”可能性が出てきた。

 最近のEVやドローン、電動飛行機などでは、わずかでも重量を減らすべく、電池のパッケージを構造体で代替する工夫が試みられている。

 その方向を究極にまで推し進めたのが、スウェーデンの大学Chalmers University of Technologyと同KTH Royal Institute of Technologyの研究チームだ。同チームは、Liイオン2次電池(LIB)を構造材料と一体化させて、電池としての体積や重量を大幅に低減する技術「構造体電池(Structural Battery)」を共同開発した(図11)。電池は筐体(きょうたい)や車両の骨格の中に埋め込まれ、直接は見えなくなってしまう。電池を埋め込むことによる構造材料の体積の膨張はほとんどない。

図1 クルマや飛行機、自転車、スマホやドローンの筐体や車体自体が電池に
図1 クルマや飛行機、自転車、スマホやドローンの筐体や車体自体が電池に
スウェーデンの大学が開発した構造体電池の構造の概要と想定用途。(図:Yen Strandqvist/Chalmers University of Technologyの図に日経エレクトロニクスが加筆)
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