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Astroが生成した家庭内のマップ(撮影:日経クロステック)
Astroが生成した家庭内のマップ(撮影:日経クロステック)
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 米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)は2021年9月28日(米国時間)、家庭用ロボット「Astro(アストロ)」を発表した(図1)。音声認識や画像認識などのAI(人工知能)技術を搭載し、遠隔からの監視・見守り用途やセキュリティー用途、家族とのコミュニケーション、簡単な作業支援といった用途に向ける。各部屋の地図(マップ)を自動で作製し、周囲の様子を認識しながら自律的に移動できる。マップ上に存在しなかった障害物が落ちていたり、人が現れたりしても、検知して回避する。音声対話機能「Alexa(アレクサ)」を搭載する。

(a)外観
(a)外観
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(b)荷台
(b)荷台
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図1 アマゾンの家庭用ロボット「Astro」
SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)で自己位置推定や地図作製を行う(a)。加えて、自律走行と安全性の確保のために多数のセンサーを持つ。例えば、前方には周囲の3次元(3D)形状を計測するためのToF方式の測距センサー、超音波センサー、3D計測とは別に測距用のToFセンサーも備える。後方部にも超音波センサーがある。小さな荷台を持ち、ペットボトルや小物を運ばせることができる。(撮影:日経クロステック)