「プロジェクトを引き受けた当時、義足のモニターとして2~3カ月に1回くらい意見を述べるくらいのつもりでいた。そしたら、ここまで大事になってしまった」(乙武洋匡氏)。
ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は2018年から、生まれつき手足がほぼない乙武洋匡氏と協力し、同氏がロボット義足を装着した状態で歩くことを目指す「OTOTAKE PROJECT(オトタケ・プロジェクト)」に取り組んできた(図1)。同社はプロジェクトの成果を21年9月28日に日本科学未来館(東京・江東)で発表。乙武氏が歩行する姿を報道関係者に披露した。
