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 東京工業大学 科学技術創成研究院の劉載勲氏(准教授)と本村真人氏(教授)らは、隠れニューラルネットワーク(Hidden Neural Network、以下HNN)と呼ばれる新たなDNN(Deep Neural Network)技術をベースにした推論アクセラレーター(処理回路)を世界で初めて開発。それをICにした成果を半導体の国際学会「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference) 2022」で発表した(図1)。この推論アクセラレーターを利用することで、既存の推論アクセラレーターと同等の処理精度を維持しつつ、消費電力増大の元凶である外部メモリー(一般にDRAM)へのアクセスを大幅に削減できる。今回のICを使った場合の推論の電力効率は34.8TOPS/Wと高い。本村氏は、開発した技術が自動運転車や自律航行ドローンの低電力化、人工知能(AI)処理精度の向上につながると期待している。

図1 今回の発表の概要
図1 今回の発表の概要
(出所:東京工業大学)
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