全834文字
PR
釘刺し試験後のEnpowerの420Wh/kgの電池の様子(写真:Enpower Japan)
釘刺し試験後のEnpowerの420Wh/kgの電池の様子(写真:Enpower Japan)
[画像のクリックで拡大表示]

 米Enpower Greentech(エンパワーグリーンテック)は、同社が開発した高エネルギー密度のリチウム(Li)金属電池(LMB)が、第3者機関が実施した国連勧告輸送試験「UN38.3」に合格したと発表した。それだけでなく、釘刺し試験でも発火しないなど、高い安全性を示したとする。

 同社は2021年10月に重量エネルギー密度が520Wh/kg、体積エネルギー密度が1100Wh/LのLi金属電池を開発したと発表している。

「既存のどの電池と比べても安全」

 今回、Enpowerが受けた国連勧告輸送試験「UN38.3」は2000年代前半に相次いだ米国空港内でのLi金属電池の発火事故を受けて国連がLiイオン電池(LIB)全般に対して設けた輸出規則に基づく試験。LIBを船舶、航空、鉄道などで国際輸送する際にはこの試験に合格していることが必要になる。