全1818文字
PR

高耐熱キャパシターを搭載

 aigis oneは燃料電池のほかに、高耐熱リチウムイオンキャパシターを搭載した点も特徴の1つである。ジェイテクトが開発・提供している。

 リチウムイオンキャパシターは電気の出入り(放電・充電)が非常に早く、出力密度に優れる。そこで、燃料電池が不得意とする大出力供給と電力変動吸収をキャパシターが担う。これによってドローンの運動性能を高めたとしている。

 なお、ジェイテクトのキャパシターは電解液の改良に加え、電解液と電極材料の相性を考慮した組み合わせとすることによって、世界で初めて−40~85℃の動作温度範囲を実現したという。さらに、動作上限電圧を制限することで、100℃環境下でも使用可能としている。

 aigis oneの主な仕様は、ペイロードが5kg、最大飛行速度が35km/時、最大風圧抵抗が8m/秒。寸法は1528mm×550mm×780mmである。「国内メーカー製のフライトコントローラーを採用した“国産ドローン”である」(説明員)という。価格は、燃料電池システムや高圧ガス容器2本込みで800万~1000万円程度を想定している。

韓国企業も燃料電池ドローン

 Japan Drone 2022では、韓国のHogreen Air(ホグリーン・エア)も燃料電池を搭載したドローンを出展した(図3)。搭載しているのはaigis oneと同様、インテリジェント・エナジーの固体高分子型燃料電池である。

図3 燃料電池を搭載した韓国製ドローン
図3 燃料電池を搭載した韓国製ドローン
英Intelligent Energyが開発した燃料電池を搭載する韓国Hogreen Airのドローン。最大離陸重量は22kgでペイロードは数kg(写真:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 ペイロードは数kg、最大離陸重量は22kg。最大2時間の飛行が可能だ。既に韓国では販売を開始しているという。