全5845文字
PR

 2022年11月、宇宙開発の歴史に名を残す可能性がある日本発のミッションがスタートする。宇宙系スタートアップのispace(東京・中央)が手掛ける「民間企業による無人月面着陸」である。同社は最短で、11月22日以降の打ち上げを予定している。

 このミッションでは、自社開発の無人着陸船(ランダー)を米SpaceX(スペースX)のロケット「Falcon(ファルコン)9」で打ち上げ、3〜4カ月間、宇宙空間を航行した後、ランダーを月面に着陸させる(図1)。成功すれば、「民間企業で世界初」の称号を手に入れることができるかもしれない。

図1 民間初の月面着陸を目指すランダーの組み立ての様子
図1 民間初の月面着陸を目指すランダーの組み立ての様子
2021年6月からドイツにあるアリアングループの施設で組み立てを開始し、2022年5月に作業を完了した(写真:ispace)
[画像のクリックで拡大表示]

 ただし、同時期に米国のIntuitive Machines(インチュイティブ・マシンズ)とAstrobotic Technology(アストロボティック・テクノロジー)というスタートアップも同様のミッションを開始する予定と発表しており、現時点ではあくまで「可能性がある」としか言えない。