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「AI人材なのに安すぎる」、パナソニック新採用制度の狙い
富士通、年収2500万〜3500万円の制度計画
「安い」「これなら中国へ行くよ」「有期雇用でこの待遇なら2000万円は出してほしい」─。インターネットの掲示板がある話題で荒れた。匿名故に遠慮のない言葉、ときには暴言まで飛び交う。その話題とは「パナソニックが募集するAI人材の待遇」である。
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NTTが光だけで論理演算、電気の300倍低遅延に
1素子で任意の論理演算や多波長演算も可能
NTTは光だけで任意の論理演算ができる素子「Ψ(プサイ)ゲート」を開発した。2つの信号光に加え、素子の機能を決めるバイアス光の計3つの入力を持ち、出力は1つであることが名前の由来である。
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テスラ、爆薬で電池パックを遮断、独自のパイロヒューズを採用
電動車両への搭載が世界標準に
米テスラ(Tesla)の電気自動車(EV)「モデル3」に、リチウム(Li)イオン2次電池パックの安全性の向上を図る目的で「パイロヒューズ」と呼ぶ新しい方式の高電圧電流遮断器が搭載されていることが、日経BPの分解調査から判明した。
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アレクサなんか目じゃない、曖昧な命令も理解する機器UI
三菱電機が開発、2022年以降に商用化へ
最近、米Amazon.comの「Alexa(アレクサ)」や米Googleの「Google Assistant(グーグルアシスタント)」といった音声対話エージェントに対応した機器が増えている。
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PSとXboxの次世代機は性能互角、ソニーは触覚と音で勝負か
プロセッサーにAMDの8コア品、SSDなどを採用
2020年3月中旬、米マイクロソフト(Microsoft)と米ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)はそれぞれ、2020年の年末商戦に発売予定の次世代ゲーム機の本体仕様を明らかにした。
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燃えない・低コスト・形状柔軟、全樹脂電池が2021年に量産へ
三洋化成工業とAPBが福井県に工場を新設
低コスト、燃えない、設計の自由度が高い─。そんな三拍子がそろった夢の新型リチウム(Li)イオン2次電池の量産が始まる。三洋化成工業と同社子会社のAPBは、ほぼ全てを樹脂で構成する「全樹脂電池」の量産工場を、福井県越前市に新設する。
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京セラが“腸活”に照準、便臭解析デバイスを開発へ
トップアスリートの知見を活用
京セラが腸内フローラの状態のセンシングをビジネスにつなげる模索を始めた。腸内フローラは主に大腸に生息する細菌群のこと。その細菌の種類は1000ほどで、数は500兆個以上だといわれる。食物繊維などの消化できないものを栄養に変える、腸内の免疫細胞を活性化する、病原菌などから身体を守るなどの人間の健康を…
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精度1cm以下で足を採寸、スマホ×ARで3Dを簡単生成
5Gモードは皮膚の質感も再現
スマートフォン(スマホ)で裸足を撮影するだけで足型の3Dモデルを高精度に作成し、採寸を可能にする技術を、ベンチャー企業のVisualize(ヴィジュアライズ)が開発した。
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FPGAにブレークスルーか、チップ面積が1/10未満に
ISSCC 2020で阪大らが発表
ユーザーが手元で論理回路を書き換えられるFPGA(Field Programmable Gate Array)。品種ごとに製造を必要とするASIC(Application Specific Integrated circuit)に比べて、電子機器の開発期間を短縮したり、マスクコストを含めた開発費を…
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パナが渾身のVRグラス、小型・軽量・高画質を実現
狙いはテレビの次、2021年の製品化を目指す
「CES 2020」(2020年1月7~10日、米ラスベガス)に出展され、映像技術やVR(Virtual Reality)の専門家が絶賛して話題を呼んだデバイスがある。同年1月7日にパナソニックが発表した新型VR用ヘッドマウントディスプレー(HMD)の試作機で、眼鏡に近いデザインはまさに「VRグラ…
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5Gスマホで試合映像伝送、ソニーがスポーツ中継で実現
米携帯大手の商用回線を利用
「当社が手がけてきた5GのPoC(実証実験)の中でも最も難しい要件だった」。ソニーで5Gを活用した映像制作システムの実証実験に取り組んでいる、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズの担当者は、米国のアメリカンフットボールNFL(National Football League)の試合で実施…
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「産業アーキテクチャー」で、Society 5.0実現へ
GAFAに対抗、経産省がIPAにデザインセンター設立
経済産業省は2020年5月末ごろに、所管する独立行政法人・情報処理推進機構(IPA)に「産業アーキテクチャ・デザインセンター(仮称)」を設立する。ここで言うアーキテクチャーとは、システム全体の構造の見取り図や俯瞰図を指す(詳細は後述)。
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カリウムイオン2次電池が台頭、45秒で満充電と高出力密度
残る課題はLiイオンを超えるエネルギー密度の向上
既存のリチウム(Li)イオン2次電池の性能向上に対する閉塞感が高まる中、Liイオン以外の電池内キャリアを用いる2次電池技術に注目が集まっている。その代表例がナトリウム(Na)イオンを用いた2次電池(NIB)だったが、ごく最近になって、カリウム(K)イオンを用いた2次電池(KIB、またはPIB)にも…
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ソニーが「ゲームチェンジ」、新型センサーで仕掛ける
2019 IEDMで怒とうの「業界初」3連発
イメージセンサーでトップシェアに位置するソニーグループが、新しい3種の同センサーを半導体素子の学会「65th International Electron Devices Meeting(2019 IEDM)」(2019年12月7~11日、サンフランシスコ)で発表した。いずれも「業界初」(同社)の…
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ソニーやパナソニックのクルマ、トヨタのつながる街
「CES 2020」で加速する業界クロスオーバー
今回のCES 2020(2020年1月7~10日、米ラスベガス)で最大の話題となったのはソニーの「クルマ」である。開催前に開いたプレスカンファレンスで、自動車などのモビリティー分野の新たな取り組み「VISION-S(ビジョン エス)」を発表した。モビリティーにおける安全性や快適性、車内エンターテイ…
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東大とTSMCが大規模提携、日本に最先端プロセスの光再び
システムデザイン研究センター長に黒田忠広氏
台湾TSMCと東京大学は全社・全学レベルでのアライアンスを結び、半導体システムに関する研究を共同で推進すると2019年11月27日に発表した。TSMCが台湾以外の大学と組織全体にわたって協業するのは今回が初めて。
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金属負極のデンドライト解消か、同志社大学がブレークスルー
コロンブスの卵的発見で2次電池の大幅な性能向上に前進
同志社大学 大学院 理工学研究科 教授の盛満正嗣氏の研究室は、亜鉛(Zn)やリチウム(Li)など金属負極を用いた2次電池の負極上に樹状突起(デンドライト)が形成される課題を解決する技術を開発した。
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NTTが光スイッチを超小型化、速度はSiの100倍で極省電力に
全光スイッチングによるチップ間の超高速道路実現に前進
NTTは、光だけで動作する「全光スイッチ」を東京工業大学と共同開発した。特徴は大きく3つ。(1)光が通る導波路コアの断面積を従来の1/100以下と大幅にコンパクト化したこと、(2)スイッチの動作速度は100フェムト(f)~数百f秒で、Siトランジスタの約100倍高速であること、(3)1回のスイッチ…
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有機EL技術の第2幕が開く、JOLEDが印刷式で“赤海”回避
シャープもフレキシブル有機ELパネルで追走
有機ELパネルの量産化で大幅に出遅れていた日本で、中型有機ELパネルの本格的な生産がようやく始まった注1)。2015年にソニーとパナソニックの有機EL事業を統合して設立されたJOLEDが2019年11月末、G5.5(1300mm×1500mm)の基板基準で月産2万枚の生産能力を持つ工場を石川県能美…
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アルミ2次電池で600サイクル、容量密度や出力密度もLIB超え
異分野の研究者が実績のある格安材料で挑戦
大阪大学 大学院 工学系研究科 応用化学専攻 准教授の津田哲哉氏は、産業技術総合研究所と共同で、「アルミニウムアニオン電池(AAB)」と呼ぶ2次電池を開発した。既存のLiイオン2次電池(LIB)を超える重量エネルギー密度と出力密度を備え、しかも充放電を600サイクルまで繰り返すことができることを確…