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中国企業が手がける家電製品がすさまじい勢いで進化している。「安かろう、悪かろう」は今は昔。自動運転車に使われるLiDARやSLAMといった最新技術を搭載したロボット掃除機が驚きの2万円台で販売されており、日本や米国の先行者をあっという間にキャッチアップするようになりつつある。最新のロボット掃除機を分解し、完成度や将来性を見通す。

 わずか2万~3万円という価格ながら、自動運転技術を載せた中国のロボット掃除機。レーザーを使った測距センサー「LiDAR(Light Detection and Ranging)」と各種センサーの情報から自己位置推定と地図生成を行う「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」技術を搭載する。では、どんなLiDARが使われているのか。SLAMの演算処理に必要なマイコンは何か。無線通信モジュールはどこのものか─。興味は尽きない。

 ここでは中国でシェア48%に達するという最大手のエコバックス・ロボティクス(ECOVACS ROBOTICS)の代表機種2機種(図1図2)と、中国・小米(シャオミ、Xiaomi)のロボット掃除機「米家掃地机器人」(MIJIA掃除ロボット、掃は簡体字、図3)を分解した結果を紹介する。分解はモノづくりのためのコワーキングスペースDMM.make AKIBAで行い、電機メーカーや部品メーカー出身の技術スタッフの方々にご協力いただいた。

図1 軽快なカラーリングの「DEEBOT DE35」
図1 軽快なカラーリングの「DEEBOT DE35」
ロゴの入った白いパーツはフタになっており、中にあるダストボックスを隠している。中国エコバックス・ロボティクス(ECOVACS ROBOTICS)製。(撮影:加藤 康)
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図2 高級そうな外観の「DR95」
図2 高級そうな外観の「DR95」
中国で好まれそうなカラーは「流光金」とのこと。中国エコバックス・ロボティクス(ECOVACS ROBOTICS)製。(撮影:加藤 康)
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図3 白を基調とするクリーンなイメージの「米家掃地机器人」
図3 白を基調とするクリーンなイメージの「米家掃地机器人」
円形の凸部分がLiDARである。中国Xiaomi(シャオミ)製。(撮影:加藤 康)
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 ECOVACS ROBOTICSの2機種は、1699人民元(1人民元=17円で約2万8900円)の売れ筋「DEEBOT DE35」と、1999人民元(同約3万4000円)でやや高価格の「DEEBOT 9」シリーズの「DR95」である。Xiaomiのロボット掃除機の価格は1699人民元(約2万8900円)と“お手頃"である。しかも、上場セールでは1599人民元(約2万6900円)と、さらに値引きされている(2018年7月10日時点)。